2011年7月17日日曜日

子供の気持ち

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子育てとは、親の意に沿うように育てようとすると、必ず歪みが来ます。

赤ちゃんのうちは、親から受け継がれている免疫力があるので、少々の事では病気には

なりません。初めての子は、とかく親が神経質になりミルクを上げる時は、ミルク瓶を煮沸消毒

したり雑菌を付けないように、気おつけたりと敏感になります。


しかし、ハイハイををするようになると、どこかまわず落ちているものを口に入れてしまいます。

ちょっと目を離したすきに、トイレのスリッパをかじっていることもあります。落ちたスプーンを

また口にいれたり、とにかくいろいろなものを口の中で確かめるように、何でも口に入れてしま

います。

何のために、煮沸をしたり、衛生にいろいろ気おつけていたのか、分からなくなると思います。



小学校に行く頃は、とかく親が必死にいろいろ習い事をさせます。ピアノ・バレエ・お習字

体を鍛えるためには柔道や剣道・合気道・水泳と習わせる親が多くなります。


ここで考えなければいけないのは、その子供が本当に行きたがっているか?

いろいろやらせてみて、何かの才能を見出したいと考えるのは、少しあさはかです。



思春期の時期には、思春期の態度が出た方がいいのです。

親に反発し、親を毛嫌いするようになり、少し父親を汚らしいと感じる子供もいます。

しかし、思春期の態度が出ない子は、内に感情を閉じ込めてしまう傾向があるので、表面に態度

で出す事ができません。そういう子に限って、切れやすくなったり、突拍子のない行動にでたり

親が把握する事が出来なくなり、この時に親はどうしていいか分からなくなります。

こういうときは、何でもいいので、発散させるようにするといいのです。


自分の好きな事を好きなだけさせて、自分の行動が正しいのか、自分で判断出来るまでほおって

みます。(ただしその子供が取った行動は親からみた意見を添えるべきです。)


大学受験でも親の意志が出てしまいますが・・・経済的余裕があればどこに決めても子供に
決めさせる方がいいのです。


英才教育といって、小さい時から塾や習い事をさせていると、子供の考え方が自由に出来ないた

め曲がった考えを持ってしまう傾向もあります。

これは、親の願望が小さい時から、いい学校に入って、いい大学を出て入れば、いい就職に

つけると、あやまった考え傾向からです。


今は、そんな時代ではないので、とにかくのびのびと育った子供の方が、発想力も豊かで自分で

何でも切り開き、克服する力がついてくるものです。

子供とは、親の意に沿うようには育てられないものなのです。




たとえば・・・


子もどもによく言いがちな言葉・・・「早く寝なさい!」ではなく、

「まだ寝ないの?」と聞くといいのです。(質問系にすると良いのです。)

これは言葉の投げかけの違いです。「早く寝なさい!」と言われれば「今寝ようと思ったのに・・・。」

となり、質問形式にすれば「もう寝るよ!」とか「もうすぐ寝る」と返ってくるはずです。

自分でどうするか決めさせる方がいいのです。


だからと言って、放任主義過ぎるのも考えものです。

親子の関係は、いつも身近なものと子供にも、認識させておくことは大事なのです。



たとえば・・・

少し大きくなった子供なら、友達と出かける場合でも「何時に帰る?」ではなく

「○ ○時を過ぎたら連絡してね。」とか、「夕食までには帰る?」とか。

何時に帰ると言われても、遊んでいたら何時になるか分からないし、夕食の時間は、大体その家

で決まっている時間があると思うので、具体的に「何時に帰る?」と聞かない方がいいのです。


ここで重要なのは・・子供との対話

子供との対話出来ていますか?

何かに悩んでいそうな時、根掘り葉掘り聞くのではなく、黙って見守ることも大事です。

自分で答えをだそうとしているのですから・・・。



しかし、ほんの少しの助言も必要な時があります。親の方が長く生きているのですから・・・。

親子の関係は何でも話し合える事が一番ですが、子供の性格によって見極めが大事です。


無理強いさせるのではなく、親の意に沿うように育てるのではなく、かと言って小さい時から

甘やかしすぎず、過干渉になり過ぎないように!

子供の気持ちを尊重できる親でありたいものですよね!





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